まつ毛を健康に育てるためのアイテムとして注目度の高いまつ毛美容液ですが、巷ではまつ毛美容液が原因でものもらいができるという話が広まっています。
これから使ってみたいと思った方にも、今まさに使っている方にも不安な話ではないでしょうか。
その話の真相に迫り、疑問を解決していきましょう。
そもそもものもらいの正体はなに? その秘密の探ろう
もともとものもらいには、霰粒腫と麦粒腫の二種類が存在します。
赤くならず痛みもない霰粒腫(さんりゅうしゅ)
霰粒腫(さんりゅうしゅ)とは、脂肪を分泌する働きのあるマイボーム腺が詰まってしまうことで起こる目の不調です。
特に目の周りが不潔になった時に起こりやすい症状で、まぶたが腫れるために目がゴロゴロするような違和感を覚えることがあります。
赤くなったり痛みが伴うようなことはありません。
治療方法は飲み薬や点眼薬、塗り薬などを使いますが、状態によってものもらいを切除するための処置が必要になることもあります。
もう一方のものもらい麦粒腫とは
先ほど話したマイボーム腺や汗腺から細菌が入り込むことで起きてしまう症状です。
こちらはまぶたが赤くなることもありますし、腫れや痛みを伴うことがあります。
中のものもらいが無くなればこれらの症状は落ち着いてきます。
抗生物質が含まれた軟膏や点眼薬を使った治療が一般的ですが、場合によってものもらいとなっているところの膿を取り出す外科処置が必要になることもあります。
まつ毛美容液でものもらいが出来たのは何故なの?
まつ毛を育てるためのまつ毛美容液がどうしてものもらいの原因になるのか、そのカギを握るのがマイボーム腺です。
本来マイボーム腺の働きは、瞳の表面から水分が蒸発しにくくなるように油膜を張る役割のある油分を分泌する部分です。
場所はまつ毛の生え際部分のすぐ内側にあるので、アイメイクをする女性ならすぐに場所が分かるのではないでしょうか。
この部分よりも内側にアイラインを引いてしまったり、アイシャドウやマスカラがついてしまうと、マイボーム腺が詰まってしまうため油分が出なくなります。
アイメイクが残ったままの状態もマイボーム腺に蓋をした状態になるため、腺が詰まってしまうのです。
不衛生な状態が続いている状態でまつ毛美容液を塗れば、本来まつ毛を育てるための美容液が刺激となり、目のトラブルを引き起こしてしまいます。
ものもらいを予防する方法を知っておくと目のトラブルを回避できる
ものもらいが出来てしまったら眼科で診察を受ける必要がありますが、普段からものもらいができないように予防する方法もぜひ覚えておいてください。
普段から出来る簡単予防策
まずは目に負担をかけているアイメイクです。
メイクをするときにマイボーム腺を塞がないように注意してください。
アイメイクに使う道具も常に清潔にしておきましょう。
また、普段コンタクトレンズを使っている方は、清潔を心がけて使い続けてください。
コンタクトレンズを装着するときも、外す時も、もちろん保管するときも細菌が入らないようにしっかり手を洗うようにしてください。
ちょっとしたケアで簡単予防
お風呂に入ったときに目の周りを温めることで、マイボーム腺に汚れが詰まるのを予防することができます。
ホットタオルで目の周りを温めることで、できかけているものもらいが改善されることもあるので、日ごろのケアとしてぜひホットタオルケアを取り入れてみてください。
アイメイクを落とす時に専用のアイシャンプーを取り入れるのもひとつの方法です。
アイシャンプーはものもらい予防だけでなく、まつげダニが繁殖しないために予防する働きももたらします。
ものもらいにならないためのまつ毛美容液選びを知っておきたい
まつ毛美容液は直接目に使うものなので、清潔に使い続けることが条件になります。
ただ、毎日のこととなると少し面倒に思ってしまうのも正直なところではないでしょうか。
使い捨てタイプなら清潔に使える
そんな方におすすめしたいのが使い捨てタイプのまつ毛美容液です。
細菌による感染症を抑えることができますし、塗りたいところを目掛けてピンポイントに使えるのも使い捨てタイプの特徴です。
滅菌されたタイプのまつ毛美容液を試してみてはいかがでしょうか。
ノック式も安心安全
まつ毛美容液の中にノック式があります。
筆のような作りになっているので、直接手が触れることはありません。
そのまままつ毛の根元に直接塗ることができるので、容器そのものを常に清潔に保つことができます。
まつ毛美容液を正しく使う方法は、細菌を増やさないことです。
もしもものもらいが出来たときの正しい対処法
万が一ものもらいができてしまったら、できるだけ早い対処が必要です。
一般的にものもらいが治るまでは1週間程度と言われていますが、症状が悪化してしまうと治るまで数か月かかってしまうこともあるので油断はできません。
ちなみに、ものもらいが他人にうつることはないのでご安心ください。
もしもものもらいができてしまったら、ゆっくりと休息する時間を設けることや、睡眠時間をしっかり確保して体を休めてください。
そのほか、ものもらいが治るまではコンタクトレンズの使用をやめること、お酒などの刺激物は控えること、もちろんアイメイクはNGです。
ものもらいが治るまではこれらに気を付けた生活を送るようにしましょう。